モレスキンの手帳

毎年年末近くになると1年間の手帳を買っています。

モレスキンという手帳で黒いカバーとゴムバンド、アイボリー色の紙で装飾もありません。中には英語で、月と曜日と日にちが書かれているだけのシンプルな手帳です。使い始めて14年にもなりますが、飽きのこない使いやすい手帳です。特に便利な点や日曜日が赤い字になっているわけでもなく、機能性などないところが潔いと感じています。

隠れた名品

この手帳の裏のポケットに小さなしおりが入っています。要約すると1世紀以上前にフランスの小さな製本業者が作りはじめ、パリの文具店にて販売されていたようです。話題を呼び

世界中から前衛的アーティストや作家が訪れ、このノートブックを買っていたそうです。ゴッホやピカソ、ヘミングウェイなど名だたる有名人に愛されていたようです。

そのしおりには「文化、想像力、記憶、旅、個性」と書かれていますが、フィロソフィーなんでしょう。

ただ個人的にちょっと、え~っと思うことは限定品でムーミンやスターウォーズ、ガンダムなどのデザインをしたものを販売することです。すみません!意図がわかりません。

今まで赤い色の限定品などはありましたが(自分も買っています)裾野を広げるためでしょうか、私が思う事ではありませんが違和感がありますね。

ちなみに私は毎年年号を白のペンで手書きで書いています。

手書きの魅力

メールやラインなどほとんどがパソコンやスマホで済んでしまい手書きをする習慣はどんどん薄れていってます。手帳だってスマホの前には電子手帳のようなものがありました。

もはや手帳はノートパソコンに取って代わられています。キーボードが苦手な方やフリーハンドの絵が必要な方は、タブレットに電子ペンの時代です。

ただ私のように一部の人は手帳にこだわってしまうんです。手書きをする心地よさや自由な表現、はてはその時の感情なんかも後で思い出します。丁寧に書いた文字、走り書きした文字、間違った漢字・・面白いと思います。私がいつも使っているのはラージサイズ(A5サイズ)のハードのウイークリーダイアリーです。価格は何故か上下して2000円前後でしょうか。名品だっていっても年間2000円の出費はそれ程でもありません。ちょっとした機能性のある手帳だってそのくらいしそうです。

実はこれを使う前に、エルメスのグローブトロッターという手帳を4年くらい使っていました。毎年年末近くになるとエルメスのショップに行き、グローブトロッターのレフィルを買う自分に酔っていたんだと思います。

ただこのレフィルだけで1万円以上するので、さすがにちょっとな~ってな感じで長くは続きませんでした。

ちなみにフォント好きな方の為に・・このノートにはRotisというとても美しいフォントが使われているのも魅力です。このフォントは世界的に著名なグラフィックデザイナーのオトルアイヒャーが作ったものです。建築のページでも書いたノーマンフォスター建築物の共同制作を行っていましたので、フォスターの建築物のサインなどに多く使われているフォントです。ってこんな小さな字(ダイヤリーの中の文字)にこだわりを持つ人がどのくらいいるかな。