ルーフバルコニーにタープを張りたい!

暑い季節の日差しの強い日でも、ベランダやバルコニーでゆっくりしたいものです。そのためには日陰を作らなくてはなりません。テントやパラソル、タープなど方法は様々です。最近ではオーニングというのでしょうか。暑さが増す時期になると、ホームセンターには様々な日よけグッズが並びます。今回は6m×3mのルーフバルコニーにタープを張ろうと検討して、出来上がりました。過程をご紹介します。

タープ画像

強い風に注意をしなくてはいけない

パラソル

最初に浮かんだのが、自立型のパラソルです。半径3m近くもある大型のものがIKEAなどで販売されており、ハンギングタイプなどおしゃれでいい感じです。風に飛ばない様に60kgを超える重石を土台にします。調べていくうちに「2階以上には設置しないで下さい」と書かれている商品もありました。そうです・・パラソルは特に風に気をつけなければいけないのです。2階以上っていうのは大袈裟かもしれませんが、9階のバルコニーでは突風も考えられ、パラソルは難しそうです。設置は楽でしょうが、万が一風に飛ばされては大きな事故につながりかねません。

タープを張る

パラソルを諦め、タープを張ることにします。タープであれば張り方によって風を逃すことが出来、日陰の面積も大きくなるはずです。ただし、受けるアンカーが問題となります。マンションはバルコニー部分も共有部となり、勝手にアンカーを打つことは出来ません。アンカーが打てないとしたら、軒先にポールを突っ張り棒のように立てタープ(テント)を支持させようと思いましたが、見栄えはあまり良くないような気がします。

そこでネットを見ていたら、マスタープラン一級建築士事務所さんのHPで「ルーフバルコニーにタープを張る方法」の記事を見つけました。これは軒上のパラペットに鋼製束を噛ませて支持させるもので、ドリルを揉む様なことはしません。これはいいアイデアと思い、真似させて頂きました。さすが建築関係のプロですね。マスタープランさん、有難う御座います!! 軒先の高さは2450mm、その上の梁は350mmでつっぱりのポールを立ててもMAXの高さは2450mmですが、パラペットを使うと2750mmの高さからぶら下げることが出来ます。この350mmの差はかなり違ってくるし、見栄えもキレイにまとまります。

鋼製束画像
鋼製束をパラペットに
鋼製束その2
ワイヤーを通す
鋼製束その3
カラビナで吊るす

シェードを選ぶ

タープ画像3
パラペット越しに上から吊るす/突っ張り棒だと低くなる
タープ画像2
タープを張ったバルコニー

ルーフバルコニーのサイズは6m×3mですが、軒の長さが1.8mしかなく台形のシェード(テント)を設置します。この度はビミニプロ.COMさんにお願いしました。選んだのは、メッシュシェードのクッキーというものです。メッシュになっているので、風通しも良いかと考えました。透光率が36%のもので、柔らかい日差しが入ります。ただ強い日差しの中で36%は弱い気がします。穏やかな日差しの中では十分ですが、真夏の日中はもの足りません。

そこで、薄いブルーシート(#3000、ブルーだと野暮ったいのでシルバー色)をハトメ加工して暑い日には2枚重ねをするようにしました。突風の怖さを考えてメッシュシートにしましたが、透光率はあまり考えてなかったので2枚重ねになりましたが、お考えの方には、少なくとも透光率は50%以上のものをおすすめします。接続はアルミのカラビナを使うので楽ちんです。

タープ4
暑い日用にタープを2重に

ロープとカラビナ

ロープはポリエチレン(PEロープ)製の5mm。ポリプロピレン(PPロープ)製よりも紫外線にも強く屋外利用でしたらこれ一択でしょう。ただ販売ロットが200mなので(探せばもっと短いものがあるはず)ちょっと無駄が出てしまいます。せいぜい使っても50m程度でしょうか?色もこだわってグレーにしてみました。

PPロープ ライトグレー 5mm 200M

タープを張る際に、緩めたり張ったりの作業が楽ちんなカラビナを探していたら、いいものを見つけました。CAMJAMというカラビナで、穴に通し引っ張るだけでロープが固定出来、緩める時にもまたロープを引くだけの便利ものです。2mmから5mmのロープに対応しているので、今回にはピッタリのもの!アルミ製とプラスチック製の2種類があります。タープの面積が大きく風も心配だったので、今回はアルミ製にしましたが、あまり大きなタープでなければ安価なプラスチック製で良いでしょう。

CAMJAM
ナイトアイズのカムジャム

タープを張る注意点

タープ6
ソーラーライトが明るい

前述の通り強い風が吹く時に、タープ(テント、シェード)を張るのは危険ですので細心の注意が必要です。シーズン(春から秋口)には軒上にタープを設置して畳んでおき、風が弱い日にロープを張ってタープを広げます。畳んでおいても特に強風の時には、バサバサとしてしまう事、また鋼製束で固定してあると言えどもズレる可能性もあるので、タープ自体を取り外した方が良いかと思います。

タープ5
タープを取り外して畳む

ロープの張り方もあまりピンと張らずに、少し余裕を持たせた方が風が逃げやすので安心です。その点でもカムジャムは微調整が楽なのでおすすめします。慣れないロープワークから解放れます。

ソーラーライト
N-FORCE / ENTLIGHT

少し話がズレますが、購入したソーラーライトが優秀なので紹介します。N-FORCEさんLEDガーデンライトENTLIGHTという商品です。この手の商品で1個が800円弱のものなのであまり期待をしていませんでしたが、優秀で昼に貯めた光は、夜には眩しいくらいに活躍します。ただ日中置くだけで、暗くなれば点灯します。

おわりに

快適にバルコニーを使うのなら、日陰は必須です。思ったことはルーフバルコニーがあるところには、建築段階でアンカーできるような器具を事前に取り付けておいてくれれば、上記のような工夫も必要ないのです。タープを張ることによってマンションの見栄えの問題はあるかも知れませんが、建築家や施工業者さんには是非考えて頂ければ嬉しいと思いました!