【イカしたワイン】 ネロダーヴォラの単一畑?やるぜグルフィ

ワインをちょっと勉強している方のネロダーヴォラのイメージは? ネロダーヴォラ種はイタリアのシチリア島で多く栽培されてるイタリア固有品種。失礼ながらリーズナブルなワインのブレンド品種のイメージが強いですよね、ネロダーヴォラ100%というと多くは1000円前後のカジュアルワインを想像します。他にはマルサラのブレンドとかでしょうか。南の島なので色調も濃く、黒い果実を想わせタンニンもしっかりとある品種で、もちろん安ワイン用だとは思っていませんが・・

ところがグルフィはこのネロダーヴォラ100%で単一畑のワインを造り上げています。ブルゴーニュのクリュの概念を取り入れ、3つの畑でそれぞれの土壌を活かしたワインを造って成功しています。私の認識が甘く知りませんでした~グルフィ殿、ごめんなさい! 思えばプリミティーヴォなどもそうですよね、南の品種のパワフルさはリゼルヴァ級になるととんでもない変貌を遂げているものもありますもの。グルフィを立ち上げたヴィトカターニャ氏がシチリアとブルゴーニュの土地が似ていることに気づきフランス的なクリュの概念を取り入れたという事のようです。

さて?ブルゴーニュとどこが似ていたかはわかりませんが・・・3つの畑は海からそれ程遠くない海のワインです。トスカーナのボルゲリにも通じるところもあるのかも知れません。グルフィは灌漑を行っていないとの事、結果雨の少ないシチリア島ではぶどうの根が水を求め地中深くまで伸び、養分やミネラルをぶどうに届けています。クリュの自然の力を信じないと難しいと思います。

ネロダーヴォラ一本で勝負!っていうのが凄いところです。熟成させることによって内に秘めたパワーを発揮するようです。たぶん今まで樽熟成もそんなにせずに早飲みタイプだったダーヴォラ君のポテンシャルを目覚めさせたのでしょう。それに土壌の個性を掛け合わせ4つの赤ワインを造り上げています。平均樹齢30年以上の古木の単一畑の個性豊かなワインは、イタリアワイン専門誌でもワイナリーオブザイヤーを受賞するなどし世界的に注目を浴びているようです。3つの畑と4つのワインをご紹介します。

ネロブファレッフィ

海抜50mに位置するクリュで石灰質が多く、ミネラルと鉄分を含む粘土質土壌。ネロダーヴォラの力強さに加え、ピュアさとエレガントさを兼ね備えたワイン。畑面積2.5ha,樹齢40年 オーク樽24か月 ビオロジック テッレシチーリアIGT ネロダーヴォラ100%

ネロマッカリ

海抜30mに位置するクリュ。粘土室石灰土壌でブファレッフィとサンロレの間に位置する。濃厚な果実味としっかりしたタンニンが感じられる力強い味わいはまさにシチリアのテロワールの表現。畑面積3.0ha 樹齢34年 オーク樽熟成24カ月 年産4972本 ビオロジック テッレシチーリアIGT ネロダーヴォラ100%

ネロサンロレ

海抜10mに位置するクリュ。砂と鉄分を多く含む赤い粘土質土壌。海岸から700mと最も海に近く、温暖で海風の影響を受ける畑。収穫が早くアロマが豊かで親しみやすいワイン。畑面積2.5ha 樹齢40年 オーク樽熟成24カ月 年産5732本 ビオロジック テッレシチーリアIGT ネロダーヴォラ100%

ネロイブレオ

熟したブルーベリー、カシス、ドライフラワーのアロマに熟成したニュアンス。鉄っぽさを感じるミネラル感。ふくよかな果実味に柔らかい口当たり。旨味とやや塩気を感じ余韻が長いワイン。グルフィのベースワイン。オーク樽熟成12カ月 ビオロジック テッレシチーリアIGT ネロダーヴォラ100%

ネロブファレッフィ
ネロマッカリ
ネロサンロレ

ネロマッカリ グルフィ
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