【3大イタリアワイン】 ブルネッロ ディ モンタルチーノの特徴と味わい おすすめの7選

イタリアワイン「Brunello di Montalcino/ブルネッロ ディ モンタルチーノ」は、バローロ、バルバレスコと並びイタリアの3大ワインと称されている高級赤ワインとして知られています。「イタリアワインの女王」と称えられるこのワインはどのようなものか。特徴や歴史・おすすめの銘柄などを紹介していきます。バルバレスコが「ワインの女王」と呼ばれてるのに対し、「イタリアワインの女王」・・ちょっと複雑ですが、世界的に超有名イタリアワインである事は間違いありません。筆者がワインにハマるきっかけになったのが、このブルネッロ ディ モンタルチーノでした。

ブルネッロ ディ モンタルチーノとは

ブルネッロ ディ モンタルチーノとは、イタリア中部のトスカーナ州にあるシエーナ県にあるモンタルチーノ地区で造られる赤ワインです。トスカーナ州はイタリア屈指のワインの産地であり、他にキアンティやヴィノ ノービレ ディ モンテプルチアーノなどのワインが有名です。最近は海に面したボルゲリ地区のワインも脚光を浴びています。イタリアの原産地呼称で最高ランクのDOCG(統制保証原産地呼称)に指定されており、ブルネッロ ディ モンタルチーノを名乗るには細かな規定があります。ブルネッロとはぶどう品種の名で、モンタルチーノとは「トキワガシ(ブナ科の常緑高木)の山」という意味です。直訳すると「トキワガシの山のぶどう」でしょうか。近くに似た名前のモンテプルチアーノというワイン地区がありますが、間違わない様に。

トスカーナ地図
トスカーナの地図/モンタルチーノ

ブルネッロディモンタルチーノの味わいと特徴

ブルネッロ ディ モンタルチーノは骨格があり、力強い奥行きのあるフルボディです。長期熟成に由来するヴァニラやスパイシーな繊細な香りを持ち、豊かな果実味とまろやかな口当たりが特徴です。しっかりとしたタンニンも感じられますが、熟成によってまろやかになり優雅なワインになっていきます。バローロやバルバレスコほどの渋みや酸味が強くないので、ふくよかで飲み口が柔らかく感じます。個人的には高貴な味わいとうより、どこか懐かしさや親しみのある感覚を覚えます。

ブルネッロ ディ モンタルチーノを名乗る条件

ブルネッロディモンタルチーノを名乗るにはイタリアのワイン法に細かな規定があり、それをクリアしなくてはなりません。 (詳しくは「 一目で解るイタリアワインの格付けピラミッド」を参照して下さい)

ブルネッロ ディ モンタルチーノのぶどう品種

ブルネッロ ディ モンタルチーノはサンジョヴェーゼ グロッソ種というぶどうを100%使用して造られます。これはトスカーナで良く栽培されるサンジョヴェーゼ種の変異種(亜種)であり、 グロッソとは大きいという意味でサンジョヴェーゼ種と比べ、果皮が厚めで大きめの粒です。また色味が強く、熟成すると濃厚で深みのある味わいになる長期熟成型のぶどうです。別名が多くあり、「ブルネッロ」「プルニョーロジェンティーレ」「モッレリーノ」「サンジョヴェート」などの呼び方もあります。ソムリエの試験に良く出題されていますね!

産地について

ぶどう畑は標高250~600mでの栽培が条件となります。丘陵地帯のエリアは大きく分けて南北に分かれます。南側は標高は比較的低く、粘土質土壌であり陽当りが良く、香りが豊かな果実味が多いぶどうが造られ、北側は標高も高めでガレストロ土壌というで石灰を含む泥灰土が何層にも重なった場所で、酸味がしっかりとした重厚感あるワインが造られます。古くからのワイナリーは、北側に多く存在しています。

モンタルチーノの丘
モンタルチーノの丘

ブルネッロ ディ モンタルチーノの熟成期間

出来上がったワインは最低50カ月の熟成期間が必要となります。またそのうち24カ月は木樽熟成。その後4か月の瓶内熟成まで義務付けられています。リゼルヴァは最低62カ月(うち木樽熟成24カ月)のち、瓶内熟成が6か月必要。販売は収穫から5年目の1月1日(リゼルヴァは6年目)。瓶内熟成まで決められているのは驚きです。バローロが38カ月(内木樽18カ月)ですから、50カ月は驚く程長い熟成ということになります。また面白い?のはボルドータイプの瓶に瓶詰されなければならないという規定まであるのです。

弟分の「ロッソ ディ モンタルチーノ」とは

ブルネッロ ディ モンタルチーノには「弟分」または「セカンドワイン」と呼ばれているロッソ ディ モンタルチーノがあります。同じくモンタルチーノ村で造られ、ぶどう品種も同じサンジョヴェーゼグロッソ種から造られます。違いは熟成期間が最低1年、そのうち6か月が樽熟成で、収穫の翌年の9月1日から販売が出来る事です。1984年にDOCを獲得しました。 同じ製法であり品質も良く、価格もリーズナブルです。若いうちから楽しめ、フレッシュなモンタルチーノとして人気があります。

「BENVENUTO BRUNELLO / ブルネッロへようこそ」イベント

ブルネッロディモンタルチーノ生産者協会は、25年以上にわたり、毎年2月にモンタルチーノで『BENVENUTO BRUNELLO(ベンヴェヌート ブルネッロ/ブルネッロへようこそ)』というイベントを開催しています。この地域の他のワインと共に、その年に市場で発売される新ヴィンテージのブルネッロ ディ モンタルチーノが紹介されます。モンタルチーノのワイン生産者の下、展示会では毎年イタリアそして各国からのジャーナリスト、ワイン関係者、ワイン愛好家の方々が参加されています。

『BENVENUTO BRUNELLO』の記念日には、収穫直後の新ヴィンテージを評価する星の発表が行われ、モンタルチーノ市中心にある、その当時は市役所であった歴史ある建物の壁にそれを記念したタイルが設置されます。また、このイベントでは、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノワインに絶大な敬意を表してそのプロモーションを目的に、イタリアや世界で目立ったレストランやワインショップに「Leccio d’Oro/レッキオドーロ賞」をあたえる機会も設けています。参照:Consorzio del vino Brunello di Montalcino

ブルネッロの星
2010年から2020年の記念イベントポスター/それぞれに星が付いている

レッキオドーロ賞を調べると、日本での受賞もありました。1999年 ENOTECA「ETLIVIN」YOKOHAMA、2008年 OSTERIA「BRUSTA」TOKIO、2019年 OZIO RESTAURANT TOKYOの記載を発見しました。

ブルネッロ ディ モンタルチーノの歴史

19世紀後半にサンティ家の当主クレメント サンティはサンジョヴェーゼ種を栽培し、ワイン造りをしていました。ある日その中に粒の大きい突然変種のサンジョヴェーゼ種を発見しました。これがのちの「サンジョヴェーゼグロッソ種」です。そのぶどうを使い、1865年に「ヴィーノロッソセルト」というワインを造り出荷したところ、イタリアのみならず、フランスやイギリスでも人気を博したのです。

後に3代目のフェルッチオは、クレメントが発見した突然変異種だけでワイン造りをするも、それでは味が強すぎるという難点を克服する努力を始めます。その後彼は、スロベニア産の大樽を使い長期熟成するなどの工夫を凝らし、1888年ついに傑作である、ブルネッロディモンタルチーノを完成させたのです。

1966年にDOC(統制原産地)に認定され、翌1967年にはブルネッロディモンタルチーノ協会が設立されました。1970年代にはアメリカでイタリアワインを輸入販売する「バンフィ社」/イタリア系アメリカ人のマリアーニ兄弟がこのワインを広め、1980年代には世界中に知れ渡るようになったのです。1990年にはDOCGへ昇格、1999年にはワインスペクテイター誌「20世紀のベスト12ワイン」に選ばれ、2006年にはワイン世界ランキング1位を獲得しました。

ブルネッロ スキャンダル

2008年4月、ブルネッロ ディ モンタルチーノに偽装問題が発覚しました。このスキャンダルはサンジョヴェーゼ グロッソ種にカベルネ ソーヴィニヨン種やメルロー種がブレンドされている偽装問題です。サンジョヴェーゼ種を使うDOCGはブレンドを認めているのに対し、このDOCGは認められていません。ブルネッロ最大の得意先であるアメリカは、政府がブルネッロの輸入を差し止めるなどして、世界的な問題になってしまいました。

イタリア当局の調査が進み、最終的にはブルネッロディモンタルチーノとロッソディモンタルチーノモンタルチーノ合わせて219,000ケースがIGTに格下げされ、11,000ケースが蒸留に回されました。格下げして販売することに異論が続出しましたが、一度混醸されてしまったものをブルネロ種であるという確認は難しく、うやむやになってしまったのです。

これには大手の生産者も多く含まれていましたが、品質を下げる行為と言うより、安易に複雑になるとの考えが働いたものだと受け止められたようです。以降協会を始め多くの生産者は、この事件を真摯にとらえ、ブルネッロの品質安定と名声を守り続けています。

ブルネッロ ディ モンタルチーノの美味しい飲み方と当たり年

美味しい飲み方

ブルネッロディモンタルチーノは最低50カ月(リゼルヴァは62カ月)と非常に長い法定熟成期間が定められています。現在市場に出ているのは早くても35年以上前のヴィンテージ(リゼルヴァは6年以上)です。輸入元によっては飲み頃を迎えたワインを輸入することがある為、それよりも古いヴィンテージが入荷されることがあります。この長い熟成を経たワインは、香りと味わいが開くのに時間を要します。試しに抜栓後に直ぐに少しだけ飲んで見てください(勉強の為)。香りはあまりせずに、渋みを感じることでしょう。適温は18℃から20℃が目安です。

飲まれる時間の4~6時間前には抜栓をおすすめします。古いワイン(ヴィンテージもの)でしたら前日に抜栓するか、デキャタージュ(ボトルからデキャンターに移し替える)をおすすめします。(私はデカンターが無かった時に、空のワインボトルへ移し替えた荒業?をしたことがあります) 空気に触れることによってワインは長い眠りから覚め、柔らかな味わいになります。またこのワインは香りも楽しめるものなので、出来れば液面の大きなチューリップ型のグラス(ブルゴーニュタイプ)を使いましょう。手間がかかりますが、美味しく飲む為の儀式だとお考えください。

ブルネッロ ディ モンタルチーノの当たり年

近年の当たり年は、1990年、1997年、1998年、2001年、2004年、2007年、2008年、2010年、2015年、2016年、2019年、2020年です。2016年以降はまだリリースされていませんが、早いうちに手に入れて寝かせて置くのも良いかも知れません。2010年はバローロ同様パーフェクトヴィンテージとされ、値段が上がっているようです。ただ長期熟成のワインでは、リリース後のテイスティング評価から、年を経るにつれて変わってくるものもあります。当たり年のはずが凡庸なワインになったり、オフヴィンテージのワインが素晴らしく変貌したりする場合がありますので、決定的ではありません。

おすすめのブルネッロ ディ モンタルチーノ 7選

ブルネッロディモンタルチーノの価格は概ね4000円以上からとなります。生産量は全体で33万ケースと多くはありません。リゼルヴァクラスになると10000円を超えてくるでしょう。他のワインと違い熟成期間が長い分、価格も安価ではありません。バローロのようなMGA(単一畑の追加地理言及、クリュ バローロ)はありませんが、生産者が持つ単一畑のぶどうから造ったワインに単一畑名を記載し、独自の価値を表現するワインが多くなって来ています。購入の際は、ヴィンテージを良く確認してください。ヴィンテージによってかなり価格が変わってきます。

マルティノッツィ ブルネッロ ディ モンタルチーノ

マルティノッツイ
マルティノッツィ

モンタルチーノ地区で最も古い生産者の一つである「カステッリ・マルティノッツィ」社は、オルチア渓谷の西側の斜面を越えた緩やかな丘の頂きに立っています。海抜400~480mと比較的高い場所にあり、陽当りが良く寒暖の差がある丘で、石灰岩質の土壌によりミネラル分が豊富な場所です。伝統的な製法で造られるブルネッロは複雑で豊かな味わい、しっかりとしたタンニンは熟成によって柔らかくなっています。先代オーナーのチェザーレ カステッリ氏はブルネッロ協会の創立メンバー。フレンチオークまたはスラヴォニアンオーク樽で最低36カ月、瓶内熟成4カ月以上。2016ジェームスサックリング95点。

ブルネッロ ディ モンタルチーノ カステッリ マルティノッツィ

カステッロ バンフィ ブルネッロ ディモンタルチーノ

バンフィブルネッロ
バンフィ

バンフィはブルネッロの歴史で重要なポジションにいます。ビオンディサンティが造るブルネッロディモンタルチーノを当時ワイン商であったバンフィが世界に知らしめたのです。以降バンフィもワイナリーを作りブルネッロの生産に取り掛かるという古い歴史があります。1979年のヴィンテージがワインスペクテイター誌でいきなり90点を獲得し、世界中から高い支持を受けています。このワインはスタンダードなブルネッロ ディ モンタルチーノ。入念に選果されたブドウは温度管理ができるステンレスと木で造られたタンク内で、10~12日間かけてスキンコンタクトと発酵。その後2年間様々なサイズのオーク樽内で熟成され、ボトル詰めされた後、更に8~12カ月間の瓶内熟成を経てリリースされます。

愛飲者の口コミレビュー

Banfi Brunello di Montalcino 2013 バンフィ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ   結構熟成を感じる。\(//∇//)\ 勘違い? 赤い果実香、しっかりしてるが優しいタンニン。デカンタージュが効いている? 美味しいです。 ラザニアや強力なチーズにもあってます。 やっぱりイタリア料理はイタリアワイン? イタリア料理を楽しむには、なかなかなワイン。 (*´ー`*)
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アンティノリ ブルネッロ ディ モンタルチーノ

アンティノリ ブルネッロ
アンティノリ

このビナンデルヴィーニェは名門アンティノリが1995年から所有するワイナリー産のブルネッロ ディ モンタルチーノです。この畑は標高130~360mの約65haの畑で、南東向きの陽当りが良く、主に石灰質の粘土やカルシウムを豊富に含んだ土壌です。30~80ヘクトリットルのハンガリー産オーク大樽で24ヵ月間以上熟成後、瓶内にて4ヵ月間以上熟成。上質なぶどうから出来る豊富で滑らかなタンニンと豊かな土壌によるミネラルによって複雑でリッチ、優雅な雰囲気が漂う仕上がりとなっています。

愛飲者の口コミレビュー

安定した味わいのモダンブルネッロ・・サンジョヴェーゼ グロッソ大好きです。このブルネッロは、いつ飲んでもモダンで安定の美味しさ。流石アンティノリですね。今回は2009vtを頂きました。エチケッタもスタイリッシュで贈り物にも良いですね。
アラフィリップさん
ピアン・デッレ・ヴィーニェ(アンティノリ)の13ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ イタリア、トスカーナ サンジョベーゼ・グロッソ100 仕事前に抜栓して帰宅、抜栓後12時間。 茶色がかった明るい赤、縁はレンガ色。熟した黒系果実の香りやシガー、腐葉土、ドライフラワーの香り。やや軽やかだが熟れた官能的な香り。程よい果実味と酸味、まだまだしっかりしたタンニン。チーズやパンのおつまみと一緒になると果実味が増して美味しくなる。 先程のマイケ・シャルドネを1/3ほど残し(←あやうく1本飲み切るところでした…)、赤に突入(笑) 仕事前に抜栓したブルネッロです(^^) これは現行ヴィンテージですが、タンニンギシギシではなくて美味しいですね〜♫
匿名さん
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ / ピアン・デッレ・ヴ イーニェ アンティノリ

リジーニ ブルネッロ ディ モンタルチーノ

リジーニ ブルネッロ
リジーニ

リジーニはモンタルチーノで最も古い生産者の1つで、1967年にブルネッロ ディ モンタルチーノ協会設立12の生産者のメンバーです。ワイナリーのオーナー兼、責任者であるのロレンツォ・リジーニ氏は『商売や利益よりも、とにかく品質が一番。それを守っていれば、消費者には必ず分かってもらえると思います』と語ります。彼らの品質への高いこだわりがリジー二のワインを支えています。チェリー、チョコ、杉などの複雑な香りが入り混じる。滑らかな舌触りとシルキーなタンニンが特徴。オーク樽熟成 42カ月(10HLー50HL)/瓶熟成6カ月以上。ワインスペクテイター94点、ワインアドヴォケイト誌94点。

プルーンやレーズンのような黒果実を煮詰めたような香り。 ドライフルーツなどもあるが凝縮した果実味が表現した姿。 どう考えても森や山のミネラルにドライ(乾いた方の)な印象を受けます。 良い年ならではの果実味の強さはあるものの全体を引き締める甘酸っぱい酸と力強い果実味。 この年ならではの良さもあるがレベルは相当に高い酒質。
匿名 男性
アグラリア リジーニ / ブルネッロ ディ モンタルチーノ

ガヤ ブルネッロ ディ モンタルチーノ スガリーレイ

ガヤ ブルネッロ

バルバレスコで有名なイタリアワインの帝王・ガヤが造り出すブルネッロ ディ モンタルチーノです。このスガリーレイは単一畑のぶどうを使った上級キュヴェです。陽光の恩恵を受けたことに由来する、凝縮感のある果実味がありながら、深遠さとエレガンスを感じるスタイルです。熟成はバリックと大樽を用い、それぞれ12ヵ月間の歳月を費やすこだわりよう。陽光の恩恵を受けたことに由来する凝縮感のある果実味がありながら、バルバレスコに通じる深遠さとエレガンスを感じさせるブルネッロ ディ モンタルチーノです。

ビオンディサンティ ブルネッロディモンタルチーノ アンナータ

ビオンディサンティ
ビオンディ サンティ

このワインを外すわけにはいきません。ブルネッロ ディ モンタルチーノ生みの親として、ブルネッロの歴史そのものであるワインです。ビオンディ サンティが持つ3つの畑の中で最も古いとされている「イルグレッポ」のぶどうから造られています。樹齢10年から25年の樹から造られるぶどうを使い、スラヴォニアンオーク樽で3年半熟成されます。まさに伝統的製法の王道を行くブルネッロであり、世界中に多くのファンを持つワインです。

愛飲者の口コミレビュー

凝縮感の中にエレガンスさもあり、さすがはビオンディ・サンティという感じです。ただ、熟成の眠りに入ってしまったのか、力強さはあまり感じられず。
MNさん
これまで少なくともこれ以上のワインと出会ったことがありません。95年のものを2本頂く機会があったのですが、状態がいい方のものは3人で「我先に」状態であっという間に飲み干しました。ルビー色の芳醇なブルネッロ特有の香り高いまさにルビーのようなワインでした。
匿名 男性

・・そうなんです!前述したように長い熟成期間があり、ヴィンテージから10年程度時間が必要なワインです。また寝覚めるのが遅いので抜栓後も間を開けたほうが良いのです。このワインは空気に触れると、どんどん重くなって重厚感を増すワインです。

ブルネッロ ディ モンタルチーノ アンナータ ビオンディ サンティ

サルヴィオーニ ブルネッロ ディ モンタルチーノ

サルヴィオーニ ブルネッロ
サルヴィオーニ

わずか4haの畑から極少量のみ生産される「幻のブルネッロ」。モンタルチーノの東側に位置する「ラ・チェルバイオーラ」で、ジュリオ・サルヴィオーニ氏は、1985年にワイン造りを始めました。所有する畑は小さく、年間生産量も年によってまちまち。その中で、徹底的に収量を落とし果実を凝縮させる栽培法をとることで傑出した品質を実現させました。この「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」と、セカンドラベルの「ロッソ・ディ・モンタルチーノ」両方あわせても、生産本数はごくわずか。映画監督のフランシス・コッポラ、オペラ歌手のアンドレア・ボチェッリなど、その顧客リストには一流の文化人が名を連ね、たびたびワイナリーを訪れています。ガンベロロッソ『イタリアを変えた50本』に、ブルネッロ ディ モンタルチーノとして唯一選出されたワインとしても有名です 徹底的に収量を落とし、1本のブドウの樹に一房か二房しか実をつけないというこだわりを貫き、生産面積が少ないうえ収量も厳しく制限されるため、生産量はごくわずか。(2016)「ワイン・エンスージアスト 2021」 100点/「デキャンター 2021」 94点

愛飲者の口コミレビュー

3本飲み比べて見ましたが、やはりこのブルネッロが肉料理には合いますね! フランスワインのブルゴーニュ産は、 バカ高いのは別として2〜3万程度ならばイタリアワインの方が断然美味しい!!って言う事がやっと分かりました!
匿名 男性さん
サルヴィオーニ ブルネッロ ディ モンタルチーノ

ブルネッロ ディ モンタルチーノの料理との相性

ステーキ

熟成されタンニンのしっかりとしたブルネッロは、どんな濃いめの味わいにも負けません。やはりお肉料理、それもレアな肉にぴったりです。モンタルチーノがあるトスカーナ州は食の宝庫とされたくさんの美味しい料理があります。肉料理では「ビステッカ アッラ フィオレンティナ」と言うTボーンステーキが有名、その他にジビエ料理も多く食されています。自宅はともかくレストランでジビエ料理があればトライしてみてください。トスカーナでは羊の放牧も多く、子羊のローストなどもこのワインにはピッタリです。

子羊のロースト

ペコリーノという羊乳チーズが特産品で、チーズを多用した料理やそのままのチーズでも相性は抜群です。パスタもチーズや酸味を感じるトマト系、またはトマトを使った煮込み料理など、基本は味わいの濃いめの料理、レアな肉料理、濃いめのチーズなどとのマリアージュをおすすめします。個人的な感想では、このワインは少し甘さを感じます。また華やかな香りも持っていますので、料理に頼らずワインだけで楽しむのも良いかもしれません。

トマト煮込み

おわりに

このワインも他と同じく伝統的な製法のワインと現代的な製法のワインを造る生産者がいます。簡単に言えば、大樽を使い強い樽香とタンニンを丸くさせた伝統的な製法と小樽を使った厚みのあるボディの現代的な製法です。これはその時代が求めるスタイルによって紆余曲折しているようです。バローロも同じ歩みをしています。

イタリアの3大ワインと呼ばれていますが、歴史は思いのほか浅いのには驚きですね。突然変異から出来たサンジョベーゼグロッソ種によって世界を驚かせるワインに昇りつめられたのも、生産者の努力と偶然のたまものです。遺伝子組み換えとかではなく、自然が与えた素晴らしいワインです。と言う事は・・これからも偉大なワインが誕生するのは、間違いなさそうです。

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