ワインインポーターの三国ワインさんがチリの生産者ウンドラガのアルタロマというワインを、カレー専用ワインとしてプロモーションすると聞きました。専用というよりカレーに合うワインですよ~という事のようです。なかなか面白い取り組みなのでご紹介します。そもそも昔ではありますがソムリエ協会はカレーにはワインは合わないとの見解だったような気がします。かなり前の事ですから記憶違いかも知れません。しいて言えばロゼでしょうか?などとコメントを控えていたような気がします。
ご存じのようにワインにはスパイシーさを感じるワインが多くあります。確かにクローヴや胡椒などのニュアンスを感じます。ワインとカレーに結び付けると言ったらそのあたり程度ではないでしょうか。ただワインの表現は非常にセンシティヴなものです。固い頭で考えれば強烈なカレーのスパイスに負けてワインの味がぼけてしまいそうです。無理やり合わせるのは如何なものか?と思ってしまいます。という事は、このプロモーションはかなり過激なチャレンジ?
印度カリー子さんというスパイスカレーを広めるべく専門店を持っており、最近ではTVなどに出演されているこのスパイスの専門家の方に推奨を頂いているようです。カレーはみんなが大好きな料理なので、印度カリー子さんはとても人気のようです。ワインを飲むという敷居を下げるにはナイスな組み合わせかも知れません・・私自身まだ試しておりませんので個人的な感想は控えます。
ただNO~合ううわけないじゃん!と言い放っては詰まらない。味覚の変遷はどんどん進化していってます。カレーを作る際に隠し味としてワインを入れる人もいると聞きます。また最近はタンニンが強いパワフルなワインも好まれているもの事実です。う~ん、だんだんとカレーとワインが近寄って来たかな。人の味覚は千差! ソムリエが合わないと言っても、合うと思う人を否定は出来ません。
ワインの造りの変化や、味の好みなどはどんどん時代とともに変わって来ています。今まで見向きもされなかったロゼワインが人気になったり、料理も今まで聞いたことのなかった東南アジアの料理も当たり前のように広がっています。私たちの味覚は、他の情報量の多さと同じく掛け算の如くバリエーションと選択肢が広がってきているのだと思います。ワインとカレー・・・試してみたい!!