【ミニコラム】 白州 ピーティッドモルト

白州のピーティッドモルトが発売されました。同時にしばらく休売していた白州12年も同時に発売です。限定なのでなかなか手に入らないので、ちょっとした白州フィーバーが起こっているようです。特に白州ピーティッドモルトは2013年のヘビリーピーティッド以来ですので、さらに入手困難です。

そこで白州のおさらいをしましょう。サントリーの山崎蒸留所に次ぐ2番目の蒸留所です。山梨県北杜市にあり、1973年に完成しました。82万㎡と広大な地で標高700mにあり、世界でも稀な森の蒸留所と呼ばれています。昔ながらの木桶発酵槽を使用し、ノンビンから12年18年25年のラインナップです。といってもほとんど入手が困難な人気のシングルモルトウイスキーです。過去にレトロ白州10年(2013年終売)やバーボンバレル・シェリーカスクなどの限定品が出ていました。

スコットランドにはない軽快ですっきりとした味わいで、森の蒸留所の名の如く爽やかな森林を想わせる香りと口あたりが特徴です。繊細な日本料理にもマッチし、何よりあまりお酒が強くない日本人にとって白州をハイボールにしたスタイルが大人気です。今回発売のピーティッドモルトは通常よりもピートを強めに焚いて乾燥させたピーティッド麦芽を使って仕上げたモルト原酒のみを使ったアルコール48度ものです。

熟成樽やフィニッシュ樽の記載はありませんが、山崎同様ホワイトオーク・シェリー・ミズナラなどの樽を上手く使い分けをしていると思われます。TSUKURIWAKE SELECTIONの記載があります。気が付きませんでしたが過去のシェリーカスクなどにも入っていました。「造り分け」?多分通常のものと違いますよ~っていうスポットの事でしょうか?

山崎・白州にもミズナラ樽を使っていることでしょう。海外ではジャパニーズオークと呼ばれています。戦前はシェリー樽などをヨーロッパから輸入していましたが戦争の為入手出来ず、代用として使ったのが北海道産のミズナラだったそうです。最初はなかなかうまく行きませんでしたが再利用していくうちに、白檀や伽羅といったお香の穏やかな日本的な香りを醸し出すようになりました。そう聞くとジャパニーズウイスキーに最適な樽のような気がしますね。

イチローズモルトのMWR(ミズナラウッドリザーブ)はシリーズの中でも人気商品です。(これも入手困難)またシーバスリーガルでは北海道のミズナラを使ったシーバスリーガル・ミズナラを発売しています。但しこれはフィニッシュ樽(最後の仕上げ)のみです。他に国内のメーカーの鳳や松井などミズナラを使ったものが出始めているようです。

ウイスキーはワイン以上に樽の個性が出ます。樽で寝かせていると何故フルーティな香りやバニラの甘い香りがするのか不思議です。そこがウイスキーの神秘的な奥深さで楽しいところです。熟成に時間がかかり入手困難なものばかりですが、ウイスキーのブームはうれしい限りです。ただインターネットなどでの時価があまりにも高額で取引されているので高嶺の花になっているのが残念です。

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