フランスとアメリカでロゼワインの人気が急激に上昇しています。フランスでは白ワインを抜いて赤ワインの次に飲まれるほどになっています。さて日本ではどうでしょう?ロゼワインのイメージは甘くて食事に不向きであるとか、美味しくないなどのイメージが先行して動きがあまり良くありませんでした。しかし、数年前よりじわじわと人気が集まりブームが波及しつつあります。完全なロゼワインのトレンドがやって来る前に、誰よりも先にロゼワインの魅力を先取りしましょう。きっと将来一目置かれる事間違いなし!!
ロゼワインとは
ロゼワインの特徴
ロゼワインとは黒ぶどうの果皮から抽出される色素が造り出す、美しいロゼ色のワインを指します。そのロゼ色はぶどう由来の色から醸し出した自然の色合いです。赤ワインと白ワインの中間のイメージがありますが、その造り方は多様で味わいも様々です。赤ワインに近い重めのものから、白ワインのようにタンニンをほとんど感じないものまで色々な種類があるのです。
ロゼと赤ワイン・白ワインとの違い
赤白ワインとの違いは、極端な言い方をすると高級感を求めていないカジュアルなワインだという事でしょうか?赤白ワインはデイリーなカジュアルワインから超高級なワインまで、物凄いバリエーションがあり価格も様々です。例えば収穫年の違いやぶどう畑の違いによって味わいの高見を追求したりしますよね。しかし、ロゼワインは一部を除いては、そのようなワインはありません。求めるベクトルが違うと言ったほうが解りやすいかも知れません。
ロゼワインの魅力
魅力は何といってもそのロゼ色の美しさにつきます!もちろん味わいをおろそかにしてるという事ではありませんが、そのロゼ色の魔法は飲む人たちを幸せにしてくれます。食卓にロゼワインがあるだけで、そのシーンが一気に華やかな雰囲気に飲み込まれるのです。ロゼワインの登場のさせ方は工夫次第!室内外で自由に活躍します。お花見やピクニック、パーティーはもちろんハレの日や夏の海辺などにもきっとピッタリマッチします。
味わいも辛口から甘口まで様々です。かつて日本では甘口のロゼワインが流行したことで、甘いイメージがついてしまっていますが、世界のロゼワインをみるとそのほとんどがドライな辛口です。カジュアルな飲み方が一般的なので、ステム(脚)についたワイングラスにこだわらず楽しんでも良いでしょう。ゴブレットに氷やソーダを入れて飲むのも、かえってお洒落かも知れません。それ程自由でファッショナブルな点が最大の魅力なのです!
ロゼワインが人気の理由
急激にロゼワインの人気が上昇している理由はいくつかあります。先ずライフスタイルが変化している事が挙げられます。堅苦しい生活から少しでも人生を謳歌出来る時間を作って行きたいと、「楽しさ」を求めるようになって来ました。昨今の流行であるグランピング(グラマラスなキャンピング=魅力的なキャンプ)でBBQを愉しんだりでしょうか。ワインに置き換えれば赤白ワインの味わいより、ロゼワインが持つ解放感に魅力を感じるのです。
またミレニアム世代(20代から30代後半)が流行をけん引している事です。生まれた時には既に携帯電話やパソコンが普及しており、ウェブとネットワークの進化とともに成長してきた彼らは、新たな価値観とスピードを持っています。彼らが発信するトレンドは、SNSで世界を瞬時に駆け巡るのです。ロゼワインのビジュアルは、格好のインスタ映えの必須アイテムです。
流行に囚われない赤白ワインの伝統も重んじつつ、ライト感覚で楽しめるロゼワインの魅力と価値観も受け入れられる新しい時代の流れと言えます。ロゼワインをそのまま飲むだけではなく、ジュースを入れて凍らせフローズンシャーベットにした「フローゼ」「フロゼ」がニューヨークで流行しています!
ロゼワインの選び方
甘口辛口で選ぶ
辛口タイプ・・・ワイン本来の役目は料理を引き立たせるためのものです。ついては現在主流となっているのが料理を邪魔しない辛口です。辛口といっても赤ワインのように渋みの成分のタンニンが多いわけではありませんので、赤ワインが苦手な方でも美味しく頂けます。ロゼワインの辛口は白ワインと違い酸味が穏やかなものが多く、極端な辛さはありません。
甘口タイプ・・・デザートワインのように楽しめる甘口です。甘味果実酒のように糖分を加えたものではなく、ぶどうの糖度を残したものなので、優しい甘さになります。かつて日本でワイン消費が少なかった時期には甘いロゼワインが流行していました。フルーツや生ハム、デザートなどにマッチします。国産に多く見られます。
スパークリング・・・スパークリングワインのロゼは種類も豊富です。これは前述通り、華やかさを演出するにはスパークリングワインも主役級の存在感だからです。甘口辛口両方のタイプが存在しますが、シャンパンのロゼには甘口はありません。
色調で選ぶ
ロゼとはローズ(バラ)の意味でピンク色を思い浮かべますが、色味色調は様々です。薄いピンク色から濃いオレンジ色まで幅広く、各メーカーによって微妙な濃淡があります。その場の雰囲気や食卓に合うロゼを探すもの楽しいかも知れません。自分が思い描くシーンでは、どんな色調のロゼ色がマッチするか、TOPに合わせてカラーチャートを選ぶような感覚でその場に溶け込むようなコーディネートする楽しさがあります!!以下はボトル画像を切り取り並べたものです。光の具合やPC/スマホの違いで見え方が違って来ますが、参考にしてみて下さい。
色調の淡いロゼ
白ワイン造る際に用いられる直接圧縮法で造るものが多く、味わいも白ワインに似た爽やかでフレッシュな味わいです。渋みの成分であるタンニンもほとんど無いので、白ワインがお好きな方や赤ワインが苦手な方にお勧めします。白系が多めの食卓や場面などに、ほんのりとロゼ色を添えたい時などにピッタリです。
色調の濃いロゼ
赤ワインを造る際に用いられるセニエ法で造るものが多く、味わいも赤ワインよりです。赤ワインほどではありませんが、タンニンもあり飲みごたえもあります。淡いロゼとは逆に赤ワインがお好きな方で、「今日はちょっと軽めがいいな」「白ワインでは軽すぎるかな」という時にはこの濃いめのロゼがおすすめです。料理との相性(マリアージュ)だけを考えるのであれば、この濃いロゼワインが一番守備範囲が広いのです。
産地で選ぶ
ワインを生産する国のほとんどがロゼワインを造っていますが、主要な生産国はやはり白ワインよりロゼワインを多く飲まれているフランスがダントツです。フランスやアメリカではROSE(ロゼ)と呼ばれますが、イタリアではROSATO(ロザート)、スペインではROSADO(ロサード)と国によって呼び方か微妙に変わります。下記でご紹介するロゼワインの産地の特徴は以下の通り。
プロヴァンス・・・フランスを代表するロゼワインの一大産地です。フランスのロゼワインの40%がここで造られます。プロヴァンスではワインの生産の90%がロゼワインという特殊な産地で様々なロゼが造られます。多くは直接圧縮法による淡い色味のロゼワインです。ボトルデザインの美しさも目を見張るものがあり、世界のロゼブームの火付け役となった産地です。詳しくは別記事「プロヴァンスのロゼワインランキング」をご覧ください!
ボルドー・・・ボルドーはフランスワインの銘醸地であり、ロゼも多く造られています。特徴はボルドーの偉大な赤ワインを造るぶどうであるカベルネソーヴィニヨン、メルロー、カベルネフランなどをブレンドして造られる事です。赤ワインと同じ製法であるセニエ法で造るのが主流で、色味も濃いめのものが多く味わいもしっかりとした赤ワインに近いとされています。最近は「ボルドークレレ」と呼ばれる、より濃いロゼ(赤とロゼの中間)が流行の兆しを見せています。
ロワール・・・かつてフランスでもロゼワインと言えばロワールの甘口のロゼが主流でした。甘口が好きだった日本でもロワールのロゼダンジュが多く輸入されていました。フランスでもロゼと言えば甘口だったようです。その後トレンドは辛口になって行きましたが今でも甘口派には人気の産地です。カベルネダンジュ、ロゼダンジュ、カベルネドソーミュール、ロゼドノワールと言った甘口ワインが有名です。
スペイン・・・スペインは赤ワインの産地として有名ですが、実はロゼワインの生産量は世界第2位のロゼ大国です。国内での消費はあまり多くはありませんが、地のぶどうを使いセニエ法で造られるロゼが多く、フランスのロゼワインよりもしっかりと味わいのロゼワインが多く見られます。
イタリア・・・スペイン同様、赤ワインが主流の国です。ロゼワインの生産はあまり多くはありません。ここで造られるロゼワインは個性的なものが多く、味わいも比較的しっかりとしています。フランスよりも完熟したぶどうで造られ、フルーティーさが特徴のロゼワインが造られています。
チリ・・・フランスで使われているぶどう品種を使って造られる赤白ワインがほとんどで、ロゼワインはあまり造られていません。大手一流メーカーのモンテス社も以下でご紹介するロゼワインが唯一のものです。しかし、世界中のロゼワインブームにより今後高品質のロゼワインが増加してくると目されています。チリのロゼワインを見かけたらトライしてみて下さい。
ニュージーランド・・・ソーヴィニヨンブラン種で造る白ワインが主流となっており、ロゼワインの生産も多くはありません。ピノノワール種で造る赤ワインが多くあり、他ではあまり見かけないピノノワール種で造るロゼワインがあります。ピノノワール種の特性上、このロゼも華やかな香りが特徴となります。
料理との相性(マリアージュ)で選ぶ
ワインと料理の相性の分かりやすい覚え方の一つとして、「料理の色に合わせる」というのがあります。濃い色の料理には赤ワイン、明るい色の料理には白ワインという具合です。ではロゼはというとその中間にある為、比較的合わせやすいワインです。ただロゼにも前述したように色味の違いで合う料理も異なって来ます。しかしあまり神経質になる必要もありませんので、安心してください。以下、色調別に合う料理の代表的なものです。
味わいが淡く重くない料理には「淡いロゼワイン」
白ワインとほぼ同じ製法で造られるものが多い為、合わせる料理も白ワインとほぼ同じと考えて下さい。酸味もしっかりとあるので、あまり味の強くない魚介料理やサラダ類、豚の冷しゃぶ、キッシュロレーヌ、生ハムやサーモンとの相性は最高です。味わいの淡いものがおすすめです。白ワインとの違いは、タンニンがありますので、重くない肉料理や野菜を使った中華料理やパエリアにも負けません。
脂分のある濃い味の料理には「濃いロゼワイン」
赤ワインと同じ製法で造られる色調の濃いロゼワインは、料理との相性において非常に幅広く合わせることが出来る万能タイプです。淡いロゼよりももう少し重めの料理にも合わせることが出来ます。赤ワインほどではありませんが、タンニンもしっかりとしてるので多少の脂分のある料理でもタンニンが脂分を中和してくれます。牛タンやローストビーフ程度ならぴったりとマッチします。特筆すべきは中華料理とエスニック料理です。中華は軽めの炒め物から味わいの濃い酢豚などさまざまであり、エスニック料理も複雑なスパイス香が特徴ですが、この色調のロゼ1本で幅広く楽しめることが出来ます。
ロゼワインは和食だってぴったり!
実はロゼワインは、和食や丼ぶりといただいてもとっても美味しくいただけます。私は時々鮭やサバの塩焼きなどをあてに嗜むこともあるのですが、実際こんな風に飲んでいる方も!
今日は三食丼です ロゼワイン付けちゃった #食いしん坊
はねうさぎドットコムさんのTwitterより
三食丼と書かれていますが、三色丼の間違いでしょうか。とにかく、お味噌汁まで一緒にいただくロゼワイン!たとえ甘口であっても、梅酒と同じ感覚で考えれば同じですよね。スパークリングなら、酎ハイにあると言えます。幅広く料理と合わせる事が出来るロゼは万能ワインです!
ロゼワインの製法
ロゼワインを造るには4つの製法があります。但し製法を公表しているメーカーと公表していないメーカーがある為、ご紹介するワインには製法を記載しておりません。
直接圧搾法
白ワインを造る製法と同じです。違いは白ワインは白ぶどうを使いますが、ロゼワインは黒ぶどうを使います。果皮や種を取り除き軽くプレスしたのちに果汁だけを発酵させ、淡いピンク色のワインを造ります。プロヴァンスで主に使われている製法です。
セニエ法
黒ぶどうの果皮や種ごと発酵させる方法です。このまま最後まで発酵させれば赤ワインとなりますが、ロゼワインは発酵の途中で果皮や種を取り除き、さらに発酵を続けます。直接圧搾法と違い、果皮を発酵させるのでより色調の強いロゼになり、タンニンも多く加わります。ボルドーで主に使われいる製法です。
混醸法
セニエ法と同様な製法ですが、黒ぶどうのみを使うセニエ法に対し、混醸法は黒ぶどうと白ぶどうの両方を使って発酵させます。黒ぶどうと白ぶどうの比率にもよりますが、鮮やかでクリアなピンク色になります。ドイツで主に使われている製法です。
ブレンド法
赤ワインと白ワインをブレンドして造るロゼです。アッサンブラージュ法と呼ばれています。これはシャンパーニュ地方にのみ許される製法なので、他の地方では禁止されています。これはシャンパーニュは黒ぶどうを造るほぼ北限とされていたため、黒ぶどうの収穫量を守るための措置であったようです。全てではなく一部はセニエ法で造られるロゼもあります。
初心者におすすめするロゼ ベスト5
ランキング第1位 南イタリアの完熟した果実味とこなれた価格!フェウドアランチョ ロザート
私が初心者の方に一番おすすめしたいワインはこのイタリア シチーリア島のロゼワインです。穏やかな酸味と口あたりが良く、何よりラベルの美しさが秀でている点とこなれた価格でイチオシです!シチーリア島は地中海の中心にある島でイタリアのみならず、ギリシャやアラブの文化の色濃く残っているところです。このラベルにはアラビックな模様が美しくデザインされていて、およそ1300年前にシチーリア島の一部がアラブ勢力に支配されていたという史実にインスパイアされて描かれたのでしょうか。このフェウドアランチョは、同じデザインで品種別で色を変えて統一性あるものにしています。でもこのピンクが一番美しい。
輝くようなロゼ色でラズベリー、ブラックベリー、赤い花などの香り。フレッシュでスムースな口当たりとチャーミングなベリー系の果実味が魅力!!
愛飲者の口コミレビュー
味わいとタイプ | ロゼ 辛口 |
ALC度数 | 12% |
ぶどう品種 | ネロダーヴォラ100% |
産地 | イタリア テッレシチリアーネIGT |
ワイナリー | フェウドアランチョ |
料理との相性 | タコのフリット・サーモンなど |
ランキング第2位 2021サクラアワード金賞!ヴィーニャ エスメラルダ ロゼ
2番目がスペインのロゼです。このロゼの白ワイン版がありますが、香りと酸味の絶妙なバランスで人気があります。このロゼもバランス感覚が素晴らしい点がおすすめポイントです。トーレス社が造るロゼも白同様に美味しい!ヴィーニャエスメラルダ=「エメラルドの海」の名の如く、輝く地中海をイメージした鮮やかな夕焼け色が美しい1本。しっかりとした赤系の果実味と繊細な香りが特徴で、華やかでフルーティーなロゼワインです。鮨を始めエビのフリットなどの魚介料理や中華料理まで幅広く食事とのマリアージュが楽しめます。2021サクラアワードにて金賞。
愛飲者の口コミレビュー
味わいとタイプ | ロゼ 辛口 |
ALC度数 | 12.5% |
ぶどう品種 | ガルナッチャ100% |
産地 | スペイン カタルーニャDO |
ワイナリー | トーレス |
料理との相性 | 鮨・生ハムのサラダ等等 |
ランキング第3位 南仏のフレッシュなフルーツ感がたならない!ル ロゼ・ポールマス
第3位がポールマスが造るル・ロゼです。プリントされた花柄のラベルも魅力ですが、フレッシュ感がたまりません。ラベルデザインとフレッシュさがおすすめです!南仏のみずみずしいフルーツやお花を連想させる鮮やかなロゼワインで、華やかなチェリーやザクロなどのアロマとフレッシュで余韻の長い果実味がはじける1本です。このドメーヌ ポールマスは、ヨーロピアンワイナリーオブザイヤーを受賞しており、「高品質であると同時に低価格であること」「クオリティは一部のための高級ワインではなく。誰もが楽しめるワインの中にこそ求められる」というフィロソフィーのもと、ヴァリューワインを世に送り続けている信頼のおけるワイナリーのロゼ!
愛飲者の口コミレヴュー
味わいとタイプ | ロゼ 辛口 |
ALC度数 | 12.5% |
ぶどう品種 | グルナッシュグリ・グルナッシュ・ピノノワール・カラドック・サンソー |
産地 | フランス ペイドックIGP |
ワイナリー | ドメーヌ ポールマス |
料理との相性 | カルパッチョ・キッシュロレーヌ等 |
ランキング第4位 日本を一世風靡した伝説の甘口ロゼワイン!ロゼダンジュ ラシュトー
4番めはやはり少し甘口タイプがお好きな方におすすめします。甘口といっても砂糖のような甘さではありません。果実本来の甘さを残した優しい口当たりが爽やかなワインです。フランスの庭と呼ばれる美しい城が点在し素晴らしい景観を誇るロワール地方のロゼ。今回ご紹介するロゼでは唯一やや甘口のタイプです。ロゼダンジュは日本ではかなり前に優しい甘口で一世を風靡し、ロゼイコール甘口と定着したワインで有名となりました。日本でワインがここまで浸透していなかった時代にこの優しいワインは、アルコール度数も低く(10.5%)初心者を始め多くのファンがいました。辛口が主流になった今でも甘口を望むファンがおり、途絶える事はありません。2017サクラアワード金賞他。
味わいとタイプ | ロゼ やや甘口 |
ALC度数 | 10.5% |
ぶどう品種 | カベルネフラン60%、グロロー20%、ガメイ20% |
産地 | フランス ロゼダンジュAOP |
ワイナリー | ラシュトー |
料理との相相性 | 揚げ物の甘酢がけ・デザート等 |
ランキング第5位 俳優トム・クルーズが愛するワイナリー造り上げるロゼ! ガスコーニュ ロゼ
第5位は味わいがしっかりとしたロゼです。黒ワインとして有名なぶどうであるタナ種から造られるロゼなので、タンニンも見た目以上にしっかりと残っていて飲みごたえが押しのポイントです。初心者でもなじめるロゼなので心配はいりません!フランスの西南地区の鬼才アランブリュモンはシャトーモンテュスを造り上げ、トム・クルーズが買い付けに来ることで有名となりました。彼がガスコーニュ地区で探し当てた土地で造られる価格もこなれたロゼです。フレッシュな摘み立ての野いちごや、さくらんぼのさわやかな口当たりで、その後に華やかなボリューム感のある果実味が口中に広がります。また余韻には、マディラン伝統品種タナからの、ほのかなスパイシーさが感じられます。伝統品種タナを使った摘みたての果実味溢れるロゼ!
味わいとタイプ | ロゼ 辛口 |
ALC度数 | 12% |
ぶどう品種 | タナ55%、シラー20%、メルロー10%他 |
産地 | フランス ガスコーニュIGP |
ワイナリー | ドメーヌ アランブリュモン |
料理との相性 | エスニック料理・軽めの中華料理他 |
上級者におすすめするロゼ ベスト5
ランキング第1位 世界最高峰のチリワインメーカーが唯一造るロゼ! モンテス シェラブ ロゼ
上級者へのおすすめ第1位はチリのモンテスが造る唯一のロゼです。フレッシュ感、香り、酸味のバランスが秀でており、2000円代でこの味わいは満足のいく1本です。専門家の評価も高いロゼワインです。モンテスは世界のワインラバーに愛されているチリの最高峰のワイナリーで、エノテカさんが一押しするチリワインとしても有名です。シラー種とグルナッシュ種のブレンドで造られ非常にエレガントで透明感のあるチェリーピンクが印象的。ラズベリーやチェリーなどの赤系果実にオレンジピールのアロマ、バラやピンクペッパーのような複雑なニュアンスが漂います。NIKKEIランキングでもプロに認められた実力!
愛飲者の口コミレビュー
味わいとタイプ | ロゼ 辛口 |
ALC度数 | 12.8% |
ぶどう品種 | シラー85%、グルナッシュ15% |
産地 | チリ コンチャグアヴァレーDO |
ワイナリー | モンテス |
料理との相性 | 生ハムメロン・豚の冷しゃぶ等 |
ランキング第2位 ピノノワール種から造る珍しいニュージーランドのロゼ!マトゥア ロゼ
第2位はニュージーランドのマトゥアが造るロゼワインです。ピノノワール種100%のロゼは珍しく、非常にクリーンでピノノワールのふくよかな香りが楽しめるところが押しです!ニュージーランドを代表する品種ソーヴィニヨンブランをニュージーランドで初めて造ったワイナリーのロゼ。果実味たっぷりで爽やかな味わいで野いちごやネクタリン、レッドカラント、クランベリーやピーチなど様々な芳醇な果実の香り、クリスプできりっとしたフィニッシュのワインです。ぶどうを丁寧に圧搾し、果汁を様々な酵母で発酵させブレンドを施します。一部はテキスチャーと複雑味を与える為に澱への浸透を短時間行います。ピノノワール種100%からかなりレベルの高い技術で、独特のロゼの世界を造り上げています。ラベルは冷やして飲み頃になると、マオリのデザインが浮き出るサーモラベルを採用しています。
愛飲者の口コミレヴュー
味わいとタイプ | ロゼ やや辛口 |
ALC度数 | 13% |
ぶどう品種 | ピノノワール100% |
産地 | ニュージーランド マルボロ |
ワイナリー | マトゥア |
料理との相性 | サラダ・ローストビーフ等 |
ランキング第3位 専門誌の評価が抜群に高いスペイン最高の生産者のロゼ!ヴィーニャ レアル ロサード
3番目がクネ社が造るロゼです。スペインの赤ワインでは素晴らしい評価を得るワイナリーが自信をもって造り上げています。ロゼでありながらふくよかで飲み飽きしない味わいでランクインです!このヴィーニャレアルを所有するクネ社は、スペイン王室に認められた「スペイン最高の生産者」として世界的に名を馳せており、王室許可の元紋章もスペイン国旗をモチーフにした由緒ある生産者です。ワイン名も「王のロゼワイン」と命名する程の自信をもったロゼワインなのです。バラや赤い果実の香りときりっとした酸味を持ち、フレッシュでありながらコクを感じます。綺麗な酸味とミネラル感、フローラルな余韻が特徴です。2018ワインアドヴォケイト90ポイント/2016ワインスペクテイター87ポイントなど、専門誌の評価が素晴らしい!
味わいとタイプ | ロゼ 辛口 |
ALC度数 | 12.5% |
ぶどう品種 | ビウラ75%、テンプラニーリョ15%、ガルナッチャ10% |
産地 | スペイン リオハDOCa |
ワイナリー | ヴィーニャレアル/CVNE |
料理との相性 | 焼き魚・パエリア等 |
ランキング第4位 カンヌ国際映画祭オフィシャルワイン! ムートンカデ ロゼ
第4位はワインファン垂涎のボルドーのメドック格付け第一級シャトームートンロートシルトの系譜を継ぐロゼワインです。さすがにムートンの名に恥じない味わいで、色合いも美しく価格もこなれている点でランクインです!このムートンカデシリーズは赤白もあり、一流ホテルでもオンメニューされるほど信頼のあるワインです。輝きのある鮮やかなピンク色で、赤スグリやラズベリー、ピンクグレープフルーツの爽やかなアロマにチェリーやハーブ香、柑橘系のニュアンスと心地よい酸の余韻が特徴です。漫画「神の雫」では食事との相性の良さが紹介されています。カンヌ国際映画祭のオフィシャルサプライヤーとして世界的に認知されているリーズナブルな1本です。
味わいとタイプ | ロゼ 辛口 |
ALC度数 | 13% |
ぶどう品種 | メルロー75%、カベルネソーヴィニヨン25% |
産地 | フランス ボルドーAOC |
ワイナリー | バロンフィリップドロスチャイルド |
料理との相性 | 軽めの魚介料理・中華サラダ等 |
ランキング第5位 ボルドーの人気シャトーが造る歴史あるロゼ!シャトーラモットヴァンサンロゼ
5番目がボルドー産のロゼワインです。セニエ法を使った濃いめのロゼはタンニンも残っており、しっかりとした味わいなので赤ワインを普段飲まれている方でも、満足感は十分アリです!ボルドーのアントル・ドゥ・メールで4世代に亘りワイン造りを営むシャトーラモットヴァンサンは赤白ワインともに品質の高さとリーズナブルな価格で人気のあるシャトー。そのシャトーが造りだすロゼも同じく高品質で世界に認められています。ラズベリーや柑橘果実の豊かなアロマに、柔らかなタンニン。熟したイチゴのようなフルーティな風味が広がります。料理とのマッチングも合わせやすく、やや重めの肉料理でも負けないタンニンとふくよかさがあります。
味わいとタイプ | ロゼ 辛口 |
ALC度数 | 13% |
ぶどう品種 | カベルネソーヴィニヨン50%、カベルネフラン50% |
産地 | フランス ボルドーロゼAOC |
ワイナリー | シャトーラモットヴァンサン |
料理との相性 | 牛タン・焼き鳥等 |
贈り物・プレゼント・パーティーにおすすめのロゼ ベスト5
ランキング第1位 5時間で6000本完売!4種類のぶどうが絶妙にブレンドされたロゼ!ステュディオ バイ ミラヴァル
第1位はシャトーミラヴァルが新しくリリースしたステュディオ バイ ミラヴァルです。飲んでいいんだろうか~って思うくらい何とも美しい色あいです。可憐な淡いピンク色で新鮮な果実味溢れる上品な1本です。4種類のぶどうを絶妙にブレンドして造られています。俳優のブラッドピットとアンジェリーナジョリーがオーナーとして有名なワイナリーです。これが造られる前にミラヴァルのリリースで既に脚光を浴びていたシャトーミラヴァルのセカンドライン的存在。アペラシオンはコートドプロヴァンスAOCでは無く、IGTメディテラネ(AOCの下位ランク)。ステュディオと付けたのはかつてこのシャトーで録音スタジオを作り、ピンクフロイドの「The Wall」やシャーデーの「The Sweetest Taboo」などがレコーディングされたことにちなんで付けられたらしい。The Sweetest Taboo大好きです!なのでこれを一押し!フランスの直販サイトで5時間で6000本完売で有名になりました。
愛飲者の口コミレビュー
味わいとタイプ | ロゼ 辛口 |
ALC度数 | 13.5% |
ぶどう品種 | サンソー、グルナッシュ、ロール、ティブラン |
産地 | フランス コートドプロヴァンス(IGTメディテラネ) |
ワイナリー | シャトーミラヴァル |
料理との相性 | 生ハム・フルーツサラダ等 |
ランキング第2位 まるで香水瓶のような美しいボトルと色あいのロゼ! エムドミュニティー
第2位がエムドミュニティーのロゼです。細目のボトルにさりげないラベリングは上品の一言!パーティーなどに持参するにはピッタリの1本でランクインです!パーティーにワインを持ち寄ることが多いのではないでしょうか?赤や白ワインが並ぶ中、ロゼワインの登場は注目必至ですね。このエム ド ミュニティーは淡い色合いでフレッシュさがあり、果実味が溢れ飲みやすいロゼワインです。プロヴァンスのロゼは色が命!とにかくこの色合いは見ているだけで幸せを感じてしまいます。ボトルデザインもスタイリッシュでカッコいい。プロヴァンスのイメージにぴったりの気取らずに飲めるロゼワインです!これを造るシャトーミュニティーコート・ド・プロヴァンスで23しかないClassed Growth(クリュ・クラッセ)の一つに選定されたプロヴァンスワインの名門。そのシャトーミュニティーのお求めやすいカジュアル版です。
愛飲者の口コミレレビュー
味わいとタイプ | ロゼ 辛口 |
ALC度数 | 13% |
ぶどう品種 | グルナッシュ、サンソー、シラー |
産地 | フランス コートドプロヴァンスAOC |
ワイナリー | シャトーミュニティー |
料理との相性 | サーモン・カルパッチョ等 |
ランキング第3位 ブラピ夫妻が初めて造ったキレのある酸味とフルーティーの融合ロゼ! ミラヴァル
3番目はミラヴァルです。ロゼワインブームの立役者であるこのワインはランキングから外せません!外見のみならず果実味に溢れ、味わいも最高レベルの高いロゼです。何よりもプレゼントなどに欠かせないのが、ストーリーです。俳優のブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが畑を買い、初めてワインをリリースしたのがこのミラヴァルです。ワイン造りはペランという自然派ワインで有名な一流メーカーが担当しています。標高が高い畑で切れの良い酸味が出来、白い花や摘みたてのいちごなどの繊細なアロマが特徴です。果実味が溢れるフルーティーさと酸味のバランスが抜群なのは名門ぺランの魔術なのでしょうか。ランキング1位のステュディオバイミラヴァルのお姉さんです。ワインスペクテイター誌のトップ100に初めてロゼワインが登場したのがこのロゼです。ワインアドヴォケイトで90点など美しさと美味しさを兼ね備えた才色兼備ロゼ!
味わいとタイプ | ロゼ 辛口 |
ALC度数 | 13% |
品種 | グルナッシュ50%、サンソー30%、シラー、ロール |
産地 | フランス コートドプロヴァンスAOC |
ワイナリー | シャトーミラヴァル |
料理との相性 | フルーツコンポート、魚介料理全般等 |
ランキング第4位 18の造り手にしか与えられない称号を持つフレッシュな酸味のロゼ! キュヴェ マリークリスティーヌ
4番目はシャトー・ド・ロムラードが造るキュヴェ マリークリスティーヌです。ボトルデザインと味わいの総合評価でランクインです!いきいきとした果実の旨味と花を想わせるアロマ、穏やかでフレッシュな酸味と白ワインにはない控えめなタンニンは、口当たりも優しく心地よい気持ちになります。南仏でいっぱいの陽ざしを得た完熟したぶどうから造られる果実味がとても豊かなワインです。このシャトーはプロヴァンスのクリュ・クラッセの認定を受けています。クリュクラッセとは1955年にフランスの農務省がプロヴァンス地方で最も優れたワインを造る23のワイナリーを選んで与えたもので、今では18の造り手しかこの称号を持っていません。ワイナリーの実績が認められ、数々の賞を受賞したことを記念して1950年に造られた特別なワインです。ボトルデザインはアールヌーボーを愛した創立者の孫娘がエミールガレの作品からヒントを得たもので、プロヴァンスで最初の“オリジナルボトル”として登録されました。
味わいとタイプ | ロゼ 辛口 |
ALC度数 | 13.5% |
ぶどう品種 | サンソー、グルナッシュ、シラー |
産地 | フランス コートドプロヴァンスAOC |
ワイナリー | シャトーロムラード |
料理との相性 | 中華料理やエスニック料理全般等 |
ランキング第5位 5大シャトーのオーブリオングループが造る高品質ロゼ! クラレンドル ロゼ
5番目が正統派ボルドーワインを造るロゼです。ワインがお好きな方でしたらシャトーオーブリオンの名を聞いたことがあると思います。そのシャトーオーブリオンを所有するクラレンドルが造っており、ブランドがお好きな方には喜ばれる1本でオススメです!ボルドーの伝統的なぶどう品種を使い、しっかりとした上質なロゼを造り上げています。赤系果実のアロマ、ラズベリーやブラックベリーなどの華やかな香りと凝縮された果実味のバランスが見事にマッチしています。オーブリオンの名に恥じない芳醇でワンランク上のロゼで、最高経営責任者は何とルクセンブルグ大公国ロベール殿下という由緒正しきワイン!
味わいとタイプ | ロゼ 辛口 |
ALC度数 | 12.5% |
ぶどう品種 | メルロー、カベルネソーヴィニヨン、カベルネフラン |
産地 | フランス ボルドーAOC |
ワイナリー | クラレンドル |
料理のと相相性 | サーモンマリネ・ローストビーフ・軽めの炒め物等 |
ロゼワインを美味しく飲むコツ
飲み頃の温度
色調の薄いロゼワインは、ほぼ白ワインと同様の温度が適温となります。ワインクーラーなどを使い8~10℃が飲み頃です。飲まれる数時間前に冷蔵庫に入れます。何日も冷蔵庫に保管してはいけません、コルクが乾燥してしまいます。冷蔵庫の温度が5℃程度で、飲み始めは8℃くらいになっています。(ワインクーラーは100円ショップでも売っていますよ)ギンギンに冷やしてもOKです。色調の濃いロゼは、薄いロゼに比べ2-3度高い温度がおすすめです。濃いロゼにはタンニンが含まれている為、冷やし過ぎると渋みや苦味を感じる場合があります。実際は微妙な温度調整は難しいですが、上記のイメージを覚えておいて下さい!
ロゼワインの保管に注意
ロゼワインの色味はとてもデリケートです。あのピンク色はぶどう果皮の色素を絶妙な加減でワインに加えています。あまり長く保管をしているとロゼ色が変色してくるかもしれません。とは言っても数か月でダメになるわけではありませんが、なるべく早く飲まれた方が美味しく飲むことが出来ます。特に蛍光灯が当たる場所は避けて下さい。ロゼも白も蛍光灯の光で変色する恐れがあるからです。長期熟成には向きません。
おわりに
まだまだ日本でのロゼワインの広がりは今一歩です。かつて大手スーパーさんやインポーターさんなどが、ロゼワインの普及の為にキャンペーンを何度か行いましたが、不発に終わっています。しかし、フランスやアメリカの急激な人気は必ず日本にもやってくることでしょう。ひたすら高品質を求めるワイン、コストパフォーマンスに優れているワイン、料理との相性を求めるワイン・・ワインの役目は様々ですが、色やボトルデザインが美しく、小道具としてのワインがあってもおかしくありません。ワインは飲み物ですが、人を楽しませるためのものなのですから。