プロヴァンスのロゼワインはその美しさと軽快な酸味で、飲む人を幸せにするワインです!近年世界的にロゼワインの需要がもの凄い勢いで増えています。フランスでは白ワインを抜き、赤ワインの次に飲まれるまでになりました。アメリカでもロゼワインの消費が2016年と比較して2017年は50%も増えているようです。まさに今トレンド化しているロゼワインですが、一番ホットで人気のあるフランスのプロヴァンス(プロバンス)のロゼを見ていきましょう。
プロヴァンスのロゼワインの味わいと魅力
プロヴァンスのロゼワインの魅力は何と言っても、その美しいロゼの色合いと口あたりの優しい酸味にあります。温暖な気候で造られる果実味が豊かでフレッシュな味わいは、気軽に愉しむにはぴったりのワインと言えます。とワイン大国フランスでは20年程前まではロゼワインの消費はほんの限定的で、多くはありませんでした。フランスに限らず、世界でもロゼワインの存在は白ワインの亜流のような扱いだったのです。日本ではロゼダンジュのような甘いワインとして認識されているのは今も変わりないようです。主流は辛口で料理との相性もとても良く、料理を選びません。とはいえ、甘口・辛口の感じ方は十人十色です。昔、若い女性のお客様が甘口好みだと言っていたにも関わらず、このプロヴァンスのロゼを大変気に入ったこともあります。ロゼの可憐な色あいもあって、マイルドに感じるのかも知れませんが、本当に女性に大人気なので一度味わってみて下さいね!人気となった
プロヴァンスのロゼワインの人気の秘密
人気となった大きな要因は以下の3つと考えられます。
- 食文化の変化・・・料理に求めるものが変化してきたのが一因だと考えられます。昔と比べ軽めの味付けやスパイシーなもの、健康に考慮した有機栽培などへの欲求が高まり、必然的にロゼがブームになったと考えられる。
- アルコール消費の低迷・・・料理に合わせ白ワインと赤ワインを飲んでいた時代から、アルコール消費を控える為に1本で済まそうと考えると、赤・白の両方(例えば、タンニンと酸味)の性質を備えたロゼが注目させた。
- インスタ映え・・・1980年以降の生まれで10代からネット環境の中で育ったミレニアム世代にはSNSの存在と影響力は絶大であり、ロゼの美しい色合いやボトルなどに興味が注がれた。
美しいボトル
美しい透明のボトルも特徴の一つです!美しい色合いにマッチさせるように、各メーカーはボトルのデザインにもこだわりが多く見られます。透明のワインボトルがティアドロップ(涙型)だったり、サンドブラストされた半透明な瓶などまるで香水瓶を想わせるデザインも見受けられます。プロヴァンス、コートダジュールなどのイメージを具現化した華やかなで絵になるデザインは、心躍らせます。人気の一端を担っているのは間違いありません。
プロヴァンスのロゼワインの製法とぶどう品種
ロゼワインの製法
- セニエ法・・・黒ぶどうの果皮をマセラシオンの初めに浸漬して果汁に色を付けて発酵させてワインを造る。ボルドーのロゼワインに多く使われており、色味は濃いピンクになることが多い。
- 直接圧搾法・・・黒ぶどうを破砕後にゆっくりプレスして果汁を発酵させてワインを造る。セニエ法よりも色味が薄くなりプロヴァンスのロゼワインに多く使われている。
主なぶどう品種
以下のワインが主にプロヴァンスで使われているぶどう品種です。単一ではなく掛け合わせて使われます。
- グルナッシュ・・・暑い地域でもよく栽培されるぶどう品種です。控えめなタンニンで濃い赤い果実の風味を持ちます。ローヌ南部などでも多く使われます。
- ムールヴェードル・・・プラムやブラックチェリーなどの果実味やスパイシーな感じを与えます。しっかりとしたタンニンを持ちます。
- サンソー・・・軽めの酸味と弱いタンニンを持ちます。果皮が薄く柔らかい果実味と香りが特徴です。
- マルサンヌ・・・ジャスミンの香りや桃の香り、穏やかな果実味が特徴です。
プロヴァンス地方とは
位置と気候
プロヴァンス地方フランスの南東に位置しています。フランスのみならず世界中から避暑やバカンスに訪れるおしゃれなリゾート地として有名です。モナコ、ニース、カンヌ、マルセイユ一帯の青い海と白い砂浜が続くコートダジュール(紺碧海岸)と呼ばれるエリアにあります。そのうちのカンヌからマルセイユあたりをプロヴァンス地方と呼びます。。地中海性気候により温暖で日照時間も長く、年間300日も晴れると言われる程です。また上のローヌ地方から地中海に抜けるミストラルという強く乾燥した北風が吹く場所です。
スローライフな生活
個人的にプロヴァンス地方を一躍有名にしたのは、英国作家ピーターメイルの本「南仏プロヴァンスの12カ月」1996年が出版されたのが始めではないかと思います。これは英国から移住して来た作家が、1年を通してその地の田園風景やしきたり、自然と共存するゆったりとした生活がイキイキと描かれており、素敵な人生の送り方に感銘を覚えた記憶があります。読んだ方もいるかも知れませんね!絶版ですが中古で販売されています。
またプロヴァンスを舞台にした映画が多く作られており、穏やかな気候と相まって恋愛の舞台やスローライフには、最良の場所であることを物語っている気がします。興味のある方は是非ご覧ください。有名なものでは「プロヴァンスの贈り物」「プロヴァンスの恋」「プロヴァンスの休日」など数えきれない程です。
ロゼワインの一大産地
フランスのロゼワインの生産量は世界の10%で、そのうち40%がプロヴァンスで造られています。またプロヴァンス地方で造られるワインの90%がロゼワインです。(6%が赤ワイン、4%が白ワイン)地元で造るワインのほとんどがロゼの為、当然プロヴァンスの地元民が飲むワインはロゼワインです。フランス国内のワイン消費においても、全体の36%がロゼワインで、白ワインを抜いています。フランスでは3本に1本がロゼという人気ぶりです。
なぜプロヴァンスではロゼワインなのか
フランスにワインが持ち込まれたのが2600年前とされます。その時の初めての地がプロヴァンスで、そのワインがロゼであったという説があります。それが関係してるかはわかりませんが、プロヴァンスの気候とイメージにあるようです。温暖な気候の為フランス国内のみならず、ヨーロッパの一大避暑地であるのは昔も今も変わりません。ヴァカンスに来て冷やして飲むロゼ色のワインがイメージにピッタリであったようです。豊富な魚介類の料理と華やかな冷えたロゼワインがプロヴァンスの定番となったのです。
プロヴァンスのロゼワインの失敗しない選び方
産地(AOC)で選ぶ
プロヴァンスは9つの産地(AOC=アペラシオン)に分けられ、ロゼのみならず赤ワインや白ワインも造られています。赤ワインや白ワインをメインで造られるところがありますが、ロゼワインをメインで造られる産地がやはりおすすめです。おすすめの産地は以下の4つ!
コート ド プロヴァンスAOC(Cotes de Provence AOC)
1977年AOCに認定されました。ワイン生産の91%がロゼワイン、5%が赤ワイン、4%が白ワインです。355のワイナリーと40の共同組合があります。エリアは20291haと広大でコートドプロヴァンスAOC以外で2005年より以下の5つのサブリージョンの名を冠することが許可されたので合計6つとなります。
- コート ド プロヴァンス・サントヴィクトワールAOC(Cotes de Provence Sainte-Victoire AOC)・・・2005年認定、652ha.
- コート ド プロヴァンス・フレジュスAOC(Cotes de Provence Frejus AOC)・・・2005年認定、4ha。
- コート ド プロヴァンス・ラ・ロンドAOC(Cotes de Provence LaLonde AOC)・・・2008年認定、148ha。
- コート ド プロヴァンス・ピエルフィAOC(Cotes de ProvencePerrefeu AOC)・・・2013年認定、166ha。
- コート ド プロヴァンス・ノートルダム・デ・アンジェAOC(Cotes de ProvenceNotre-Dam de Anges AOC)2019年認定、97ha。
コトー デクス アン プロヴァンスAOC(Coteaux dAix-en-Provence AOC)
1985年AOCに認定さ。ワイン生産の86%がロゼワイン、8%が赤ワイン、6%が白ワインです。68のワイナリーと12の共同組合があります。エリアは4288haで栽培面積2906ha.
コトー ヴァロワ アン プロヴァンスAOC(Coteaux Varois en Provence AOC)
1993年AOCに認定。ワインの生産の93%がロゼワイン、5%が赤ワイン、2%が白ワインです。71のワイナリーと11の共同組合がある。エリアは2885haで栽培面積は1500ha.
バンドルAOC(Bandol AOC)
プロヴァンスで赤ワインといったらこのバンドル(バンドール)が一番有名。ムールヴェードル種を使ったしっかりとした凝縮感のあるレベルの高い赤ワインがメインの産地。但し、有名なロゼワインの生産者オットが高級なロゼを造っている事でも知られている。
その他の産地は以下の通り
レ ボー ド プロヴァンスAOC(Les Baux de Provence AOC)
コトーデクスアンプロヴァンスに属していたが。1995年に独立したAOCが認められた。AOCが認められたのは赤とロゼワインのみ。赤ワインの生産が65%白が30%、ロゼが5%程度。
ピエールヴェールAOC(Pierrevert AOC)
旧名コトードピエールヴェールAOC。長い名前だったのでAOC名を変更した。早飲みに適した赤白ロゼワインを造っている。赤ワインは早飲みではあるがしっかりとした味わい。
ベレAOC(Bellet AOC)
ニースにほど近いエリアで38haと栽培面積も小さい。赤白ロゼワインを造っているが、地元ニースでほとんど消費される為、日本に輸入されることはない。イタリアに近い為、イタリア原産の地ぶどうも使われている。
カシAOC(Cassis AOC)
1936年AOC認定。この地方では珍しい白ワインを造っている。ぶどう品種はマルサンヌ種、サンソー種、クレレット種など。赤やロゼも少量造られている。
パレットAOC(Palette AOC)
1948年AOC認定。栽培面積20haと非常に小さな地域で、古くから造られてるシャトーシモーヌ(Chateau Simone)の為に設立したAOCとされている。コクのある赤ワインが主流で、骨格のあるがっしりとしたロゼや華やかな白ワインも少量造られている。
人気有名ワイナリーで選ぶ
私がおすすめする人気ワイナリーベスト5です!
- シャトー ミュニティー(Chateau Minuty)・・・1990年に現オーナーになりミュニティーを世界的なブランドに飛躍させました。コートドプロヴァンスAOCでサントロペ湾を見渡せる温暖で絶好の斜面に位置する。
- シャトーミラヴァル(Miraval)・・・映画俳優のアンジョリーナジョリーとブラッドピットがオーナーで有名なワイナリー。シャトーヌフディパプの最高峰ボーカステルのペランが造り出す高評価なロゼが大人気。コートドプロヴァンスAOC。
- ドメーヌ オット(Domaine Ott)・・・プロヴァンスでロゼの品質を飛躍的に向上させたワイナリーで、キングオブロゼと呼ばれている。バンドルAOCの他、コートドプロヴァンスAOCでも造られている。
- シャトードロムラード(Chateau delAumerade)・・・18世紀までフランス王室御用達だった歴史を持つワイナリーで、1955年にプロヴァンス地方のクリュクラッセ認定を受けており、こなれた価格もうれしい。
- ドメーヌ ドゥラ クレッソ二エール(Domaines de la Cressonniere )・・・地中海から少し離れたピニャンという村のドメーヌで、 徹底的な有機栽培にこだわり続け、厳選したブドウを選び抜いた結果の高品質な素晴らしいワインを生産しています。
1000円台で買えるプロヴァンスのロゼワイン おすすめランキングTOP3
ランキング1位 プロヴァンスワインの名門!果実味が溢れ飲みやすいロゼ
一番におすすめするのがエム ド ミュニティーです。淡い色合いでフレッシュさがあり、果実味が溢れ飲みやすいロゼワインです。プロヴァンスのロゼは色が命!とにかくこの色合いは見ているだけで幸せを感じてしまいます。ボトルデザインもスタイリッシュでカッコいい。プロヴァンスのイメージにぴったりの気取らずに飲めるロゼワインです!これを造るシャトーミュニティーコート・ド・プロヴァンスで23しかないClassed Growth(クリュ・クラッセ)の一つに選定されたプロヴァンスワインの名門。そのシャトーミュニティーのお求めやすいカジュアル版です。
- 味わいとタイプ:ロゼ 辛口
- ALC度数:13%
- ぶどう品種:グルナッシュ、サンソー、シラー
- 産地:コートドプロヴァンスAOC
- ワイナリー:シャトーミュニティー
このワインは、価格もこなれていて果実味も豊富!食卓を彩る為の風景としても素晴らしく、きっと満足のいくロゼワインです。買って間違いなし!!
ランキング2位 18の造り手にしか与えられない称号を持つ!フレッシュな酸味のロゼ
2番目はシャトー・ド・ロムラードが造るキュヴェ マリークリスティーヌです。いきいきとした果実の旨味と花を想わせるアロマ、穏やかでフレッシュな酸味と白ワインにはない控えめなタンニンは、口当たりも優しく心地よい気持ちになります。南仏でいっぱいの陽ざしを得た完熟したぶどうから造られる果実味がとても豊かなワインです。このシャトーはプロヴァンスのクリュ・クラッセの認定を受けています。クリュクラッセとは1955年にフランスの農務省がプロヴァンス地方で最も優れたワインを造る23のワイナリーを選んで与えたもので、今では18の造り手しかこの称号を持っていません。ワイナリーの実績が認められ、数々の賞を受賞したことを記念して1950年に造られた特別なワインです。ボトルデザインはアールヌーボーを愛した創立者の孫娘がエミールガレの作品からヒントを得たもので、プロヴァンスで最初の“オリジナルボトル”として登録されました。
- 味わいとタイプ:ロゼ 辛口
- ALC度数:13.5%
- ぶどう品種:サンソー、グルナッシュ、シラー
- 産地:コートドプロヴァンスAOP
- ワイナリー:シャトードロムラード
ランキング3位 有機栽培の高品質ワイン!滑らかな口当たりのロゼ
ドメーヌ ドゥラ クレッソニエールが造るキュヴェ プリュネルが第3位。ややオレンジがかったロゼ色が特徴で、淡いピンク色よりも果実感があるような感じがしますね。優しい酸味と果実味がバランス良くマッチしていて口当たりも滑らか。ギドアシェットなどの有名なワインガイドにも多数登場するワイナリーで、とにかく有機栽培にこだわりを持つワインとして知られています。ちなみにロール種ヤユ二ブラン種を使って造られる白ワインも人気らしい。
- 味わいとタイプ:ロゼ 辛口
- ALC度数:13.5%
- ぶどう品種:グルナッシュ45%、サンソー35%、シラー15%、ムールヴェードル5%
- 産地:コートドプロヴァンスAOC
- ワイナリー:ドメーヌ ドゥラ クレッソ二エール
2000円台で買えるプロヴァンスのロゼワイン おすすめランキングTOP3
ランキング1位 5時間で6000本完売!4種類のぶどうが絶妙にブレンドされたロゼ
第1位はシャトーミラヴァルが新しくリリースしたステュディオ バイ ミラヴァルです。飲んでいいんだろうか~って思うくらい何とも美しい色あいです。可憐な淡いピンク色で新鮮な果実味溢れる上品な1本です。4種類のぶどうを絶妙にブレンドして造られています。俳優のブラッドピットとアンジェリーナジョリーがオーナーとして有名なワイナリーです。これが造られる前にミラヴァルのリリースで既に脚光を浴びていたシャトーミラヴァルのセカンドライン的存在。アペラシオンはコートドプロヴァンスAOCでは無く、IGTメディテラネ(AOCの下位ランク)。ステュディオと付けたのはかつてこのシャトーで録音スタジオを作り、ピンクフロイドの「The Wall」やシャーデーの「The Sweetest Taboo」などがレコーディングされたことにちなんで付けられたらしい。The Sweetest Taboo大好きです!なのでこれを一押し!フランスの直販サイトで5時間で6000本完売で有名になりました。
- 味わいとタイプ:ロゼ 辛口
- ALC度数:13.5%
- ぶどう品種:サンソー、グルナッシュ、ロール、ティブラン
- 産地:コートドプロヴァンス(IGPメディテラネ)
- ワイナリー:シャトーミラヴァル
ランキング2位 絶対女子受けするビジュアル!滑らかで上品な味わいとドライな後味
2000円台の2番はシャトーペスキエが造るル パラドゥです。ベリーやシトラスなどの芳香にパッションフルーツや白い花を想わせるフレッシュで爽やかな味わいです。味わいももちろんなのですが、このビジュアルが可愛いと思いませんか?差し色に水色を配したデザインは、まさしく地中海のリゾートという感じでおすすめです。外でテーブルを広げこのボトルを置けば、プロヴァンスに来たような錯覚を覚えます(?)石灰質土壌由来のミネラル感が豊かに感じられ、ドライな後味です。滑らかで上品な味わいを目指しており、理想的な地理的条件と充実した設備から上質なロゼが出来上がります。2017年ワインアドヴォケイト91ポイント。
- 味わいとタイプ:ロゼ 辛口
- ALC度数:12.5%
- ぶどう品種:サンソー60%、グルナッシュ30%、ロール10%
- 産地:コートドプロヴァンスAOC
- ワイナリー:シャトーペスキエ
ランキング3位 ブラピ夫妻が初めて造ったキレのある酸味とフルーティーの融合ロゼ
シャトーミラヴァルが造るミラヴァルです。。標高が高い畑で切れの良い酸味が出来、白い花や摘みたてのいちごなどの繊細なアロマが特徴です。果実味が溢れるフルーティーさと酸味のバランスが抜群なのは名門ぺランの魔術なのでしょうか。ランキング1位のステュディオバイミラヴァルのお姉さんです。ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー夫妻が所有して初めて造ったのがこのミラヴァルです。安心して下さい!ブラピ夫婦はオーナーでワイン造りとして働いていません、たぶん。ワイン造りは自然派ワインで超有名なペランファミリーが担当しています。ワインスペクテイター誌のトップ100に初めてロゼワインが登場したのがこのロゼです。ワインアドヴォケイトで90点など美しさと美味しさを兼ね備えた才色兼備ロゼ!口コミにもあったようにプレゼントにもぴったりですね!
- 味わいとタイプ:ロゼ 辛口
- ALC度数:13%
- 品種:グルナッシュ50%、サンソー30%、シラー、ロール
- 産地:コートドプロヴァンスAOC
- ワイナリー:シャトーミラヴァル
3000円UPのプロヴァンスのロゼワイン おすすめランキングTOP4
ランキング1位 高級ホテルのレストランで扱われている高品質ロゼ
キング・オブ・ロゼと呼ばれるのロゼの造り手の名門オットが造るバイ オット ロゼが1位です!。フルーティーで爽やかな果実味にほのかなミネラル感が重なった、上質なロゼらしい複雑味が魅力。プロヴァンスでのオーガニック栽培の先駆け的存在でもあります。「良いワインは良いブドウから」という理念に基づき、醸造はもちろんのことブドウ栽培から買いブドウの調達先まで徹底して品質を追求したワインです。フランスのみならずモナコや地中海のリゾート地の高級ホテルの多くのレストランにオンリストされています。このワインもスリムでキレイですね、ラベルに金文字は犯罪級の美しさ。レストランでこのワインが出てきたら、ノックアウト間違いなし!
- 味わいとタイプ:ロゼ 辛口
- ALC度数:13.5%
- ぶどう品種:グルナッシュ60%、サンソー28%、シラー8%、ムールヴェードル4%
- 産地:コートドプロヴァンスAOC
- ワイナリー:ドメーヌ オット
ランキング2位 ローズゴールドの鮮烈なアロマを感じるロゼ!
シャトーミニュティーが造るシャトーミュニティー ロゼ エ オールです。白桃やグレープフルーツなどのフレッシュな果実感をそのまま残したような味わいと鮮烈なアロマが特徴です。クリュクラッセに選定されているシャトーミニュティーの中間レンジのロゼワインです。ロゼエオール(Rose et Or)とはロゼとゴールドの意味。ゴールドがかった淡いピンク色が特徴でそのまま名前となりました。ローズゴールドと表現したほうが良いのでしょうか。醸造段階でロゼ色をいかに美しく出すのは非常に難しそうです。
- 味わいとタイプ:ロゼ 辛口
- ALC度数:12.5%
- ぶどう品種:グルナッシュ、ティブラン
- 産地:コートドプロヴァンスAOC
- ワイナリー:シャトーミニュティー
ランキング3位 モダンアートのようなデザインとエレガントな味わいの融合!
シャトーミュニティーのフラッグシップのロゼワインのシャトーミュニティー281です!クリスタルのような色調を持った淡いピンク色で、桃、アプリコット、メロンのような白果実系の凛とした複雑なアロマが感じられます。ミュニティーのテロワールの特徴であるミネラル分が感じられ、奥行きのある味わいに仕上がっています。エレガントでパワフル、しっかりとした酸味で最高のバランスが楽しめます。まるで芸術品のような斬新なデザインで世界をあっと言わしめた1本。きっとこのブルーはコートダジュール(紺碧海岸)をイメージしてるのでしょう。
- 味わいとタイプ:ロゼ 辛口
- ALC度数:12.5%
- ぶどう品種:グルナッシュ、ティブラン、サンソー
- 産地:コートドプロヴァンスAOC
- ワイナリー:シャトーミニュティー
ランキング4位 デビューと同時にトップワイナリーへ バンドールの新星!
2014年に初リリースし、いきなり高評価を得たシャトーカナデル ロゼです!白フルーツのような非常に力強い香り、柑橘系フルーツ、南国フルーツやスパイシーなニュアンスが立ち上がり、穏やかな酸味と塩っぽいミネラル感が特徴です。余韻は長くフレッシュで味わい深いロゼです。デビューと同時に世界的ワイン評価誌で最高評価を得たことで一躍有名になったシャトーです。「バンドールの中心に突如現れたライジングスター」と表されました。世界中からワインが集い、数多ある中からトップワインを決める「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード2016」において、全体でわずか31本しか選ばれない「PLATINUM」に選出、96点という高得点をいきなり叩き出したのです。しっかりとした赤ワインで有名なバンドールですが、こんな素晴らしいロゼも!
- 味わいとタイプ:ロゼ 辛口
- ALC度数:13%
- ぶどう品種:ムールヴェードル60%、サンソー35%、グルナッシュ、15%
- 産地:バンドールAOC
- ワイナリー:シャトーカナデル
プロヴァンスのロゼワインの一番美味しい飲み方
飲み頃はいつ?
プロヴァンスのロゼワインは決して高級なワインではありません。高級志向で造るワイナリーはごく少数です。瓶もロゼの色を楽しめるよに透明です。プロヴァンスに限らずロゼワインは、長期熟成させて飲むものではありません。手に入れた時が飲み頃であると覚えておいて下さい。毎年新しいヴィンテージが出るのを待つファンも多いようです。つまりフレッシュな味わいを存分に楽しむワインなのです。
飲む温度は?
出来ればワインクーラーなどを使い8~10℃が飲み頃です。飲まれる数時間前に冷蔵庫に入れます。何日も冷蔵庫に保管してはいけません、コルクが乾燥してしまいます。冷蔵庫の温度が5℃程度で、飲み始めは8℃くらいになっています。(ワインクーラーは100円ショップでも売っていますよ)ギンギンに冷やしてもOKです。ボルドーのロゼやジンファンデルのロゼ、タヴェルロゼなどと違いタンニンの含有はとても少ないので冷やし過ぎて渋みを感じる事はほとんどありません!
プロヴァンスのロゼワインに合う料理
地元の料理に地元のワイン・・これはルールのような鉄則で言われていることです、覚えておいてくださいね!ではプロヴァンスではどんな料理が有名かというと、やはり魚介料理全般です。それにロゼワインは料理とのマリアージュ(相性)は広く合わせやすいので、それ程難しくはありません。
- エビのグリル・鶏肉の香草焼き・ブイヤ・帆立貝のリゾット
- 魚の塩焼き・豚しゃぶ・軽めのサラダ・重くないパスタ
- エスニック料理・脂分の少ない中華料理・キッシュロレーヌ などなど!
おわりに
日本ではロゼは甘口のイメージが強くまだ需要も少なく、輸入の量や数も多くはありません。プロヴァンスで造るロゼもフランス国内の需要が大きく、生産の35%しか輸出されていません。しかし、フランスやアメリカのように一度トレンドがくれば日本でも凄い勢いで輸入されると思います。個人的にはもう少し価格が安ければ良いかなと思いますが、これは輸入量にあります。つまり人気が出れば価格は下がるでしょう!今回プロヴァンスの記事でしたが、世界では様々なチャーミングなロゼがたくさん造られています。プロヴァンスのイメージを想い浮かべてロゼワインを頂く・・やって見ましょう!